小さな自信

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始めは夫が始めたスロージョギングだった。

夫は抗がん剤服薬中の今年の5月から、健康を意識してほぼ毎晩走るようになっていた。

癌が発見されるまでの夫は、

食べたいだけ食べ、

酒も飲みたいだけ飲み、

煙草も吸っていたし、

運動はせず、

いわゆるメタボの代表格だった。

手術前は「どうして俺が」と繰り返しぼやいていたが、

退院して、仕事にも復帰し、抗がん剤の副作用はあったけれど、それまでの生活に戻り、

いくらか冷静に考えられるようになったのだろう。

どう考えたって成人病は避けられないような生活を送っていたと。


夏になり、今年は猛暑で、夜になっても暑かった。

すっかり痩せた夫は、抗がん剤の副作用による吐き気もあってやつれて見えた。

そんな夫を、夜一人で走らせるのは心配だった。

それで、8月に入り、私も一緒に走り出した。

そしてそれはいつのまにか私の趣味になった。


夫の抗がん剤服薬が終わり、痩せてはいてもやつれた感じはなくなった頃から、

私は一人で、日が沈む前に走るようになった。

ちょうど帰路につく頃に夕日が見れるから。

夕焼けから小焼けになり、ほんのり暗くなって行く、そんな空模様の変化が好ましかった。


走り出して、最初の頃は、歩いてる人にまで抜かされる有様だったけれど、

最近はそれなりに格好もついてきた模様。

ちょうど近くの高校の生徒が部活で走っている時間にかちあうのだけれど、

ふと、この49歳のおばさんが、高校生の男子にひけをとってない事に気づいた。

(ちょうど比べた高校生が体力がなかったか、もう学校の周りを何周もしてくたびれきっていたというのが本当のとこだとは思うけど)

まんざらでもない気分。

ただ、そんな「まんざらでもない気分」が不思議に力をくれるものである。

次男の病気のことや、

嫁とうまくコミュニケーションをとれないことや、

夫の病気のことや、

反抗期の娘のことや、

自分の更年期障害のことなど、

すっかり自分に自信をなくして、いつもどこか憂鬱で物悲しい気分がただよっていたのが、

日々走って、日々、走ってる高校生と出会う度、

日々薄れていった。

そうなるとこれまた不思議なことに、

実はゆうべから神経痛が痛むのだけど、

それで今日はスロージョギングは休んだのだけど、

「痛み」も許せちゃったりしてる。

そして、多分、ちょっとだけ楽しい。


体力のない今時の高校生に感謝m(_ _)mである。
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by sizhimi | 2010-11-20 22:46

頚椎後縦靱帯骨化症、腰椎4、5番は変性すべり症によりチタンボルトで固定手術済み、右脚人工股関節、腰椎椎間板ヘルニア手術済み、腰椎2、3番変性すべり症&両手親指付け根変形性関節症温存療法中とあまりの疾患の多さに自分でも忘れ、あきれている整形外科と縁が切れそうもない50代主婦の徒然日記。


by たまごふりかけS