中高年夫婦
2011年 08月 06日
昨日来た長男は、今週で夏休みも終わりだと、一泊して今日帰っていった。
娘は友達と祭りに出かけた。
夫と二人の夕飯タイムは、特にしゃべることもなく、
一言二言、夫の母親の癌の具合の報告を受け、
「まあ、癌でもならなきゃ今は死ねない時代だから。逆に、癌になったおかげであれこれ治療するから、年寄りはかえって長生きする。」
と語り、
風呂に入る準備の為にさっさと席をたった。
同じ二人っきりの食卓でも、26年前の新婚当時は、ただ一緒にいられるだけで楽しかったような記憶があるが、あまりに遠い。
なんでこうなってしまったのか、理由を一つ一つあげればきりがない。
多分、言い分は、お互い違うのだろう。
「私は頑張った。」
「俺は頑張った。」
子供を育て上げた後の、穏やかで仲の良い中高年の夫婦は、テレビコマーシャルの中だけの理想の夫婦像にすぎない。
でも、その理想は確実に現実になるものとの思い込みで頑張った結果が、
今の私たち夫婦だ。
つらいな。
あと20年生きるのか、30年も生きちゃうのかわからないけど、
新聞を開いても、
テレビをつけても、
現実の世界に目を向けても、
どこにも明るい老後を夢見させてくれる要因などは見つからないのが現状です。