難しい病気
2014年 11月 01日
あまりの彼女のネガティブな発言についキレて説教してしまった私、
鬱の彼女にちょっと言い過ぎた・・・といささか胸が痛い。
でも、「ごめんね」とこちらから電話をかければ、また同じことの繰り返しになるのもわかってる。
依存はますます強くなり、時間を気にせずひっきりなしに自分の苦しみをぶつけてくることになろう。
正直、しょっちゅう「死にたい」と言われてもこちらも辛い。
彼女は私に甘えるのではなく、自分でどうにもできないならば、ちゃんと心療内科か精神科に行くべきだと思ってる。
同じようなことが10年ほど前にあった。
産後にパニック障害&うつ病になってしまった後輩の悩みを聞いていた。
後輩は孤独感が強かったのか?常に誰かにつながっていなければ気が済まない精神状態にあった。
5分おきに携帯にメールをよこし、
毎日のように電話してきた・・・家電に。
メールはある程度無視もできるけれど、家電はなかなかそうはいかない。
ある晩、ちょうどゴールデンタイム、「世にも奇妙な物語 特別編」を家族団らんで観ていた時、
彼女からの電話があった。
ひどく苦しかったのだろう・・・内容は覚えていないけれど、泣きながら「死ぬ」と訴えていた。
止めても「死にたい」の正当性を訴えてくるばかり。
どうしようもできない・・・私は精神科医でも心理療法士でもないのだから。
しばらく話を聞いた後「今家族団らんでテレビを見てるからまた明日ね。」と私は電話を切ろうとしたけれど、
「わかった」と言いながら自分の苦しみを訴え続ける彼女。
子供達もイライラして「勝手に(電話)切っちゃえばいいじゃん。いい加減にしてもらいなよ。」と言いだす始末。
私「でも泣きながら何か訴えてるんだよ。」
・・・正直彼女の話はまともに聞いてなく、意識は半分「世にも奇妙な物語」にいっていたが、電話の向こうの彼女がうるさくてテレビにも集中できない。
なんとか電話を切れたのが1時間半後で、「世にも奇妙な物語」は終わってしまった。
腹が立った。
そういう電話はかかりつけの精神科病院にして欲しい。
そこまで苦しいんなら入院して欲しい・・・現に多量服薬などしてたのだから。
結局その後は彼女からのメールも受け付けず、絶縁した。
厄介な病気だと思う。
友達や信頼している先輩に気持ちを聞いてもらうのは悪いことではない。
でも相手にも生活がある。
相手の生活に支障をきたすほど強引に自分が入り込むのはいかがなものかと思う・・・普通はそこまでしないものだ。
相手の事情も考える余裕もなくなるほど苦しくて自分を押し付けてしまう・・・それがこの病気なのだろう。
だから薬があるのだけど、手元の薬を有効利用するのも否もその病気の本人自身なのだ・・・そこが難しい。
病院も診察時だけ関わるのではなく、時間外も患者をフォローできる体制をとって欲しい。
今回のことですっかり忘れていた後輩のことをふと思い出した。
今はどうしているだろう?
確か、まだ若い彼女には夢があった。
自分のように苦しんでいる人を助ける仕事がしたい、と言っていた。
今は治って、勉強の末資格を取って、夢を叶え、精神疾患で苦しんでいる人を助けていることを切に願う。
きっとそうなっている・・・と信じていたいから、
どこかで偶然出会うのでもなければ連絡をとる気はない。
実は、以前携帯を紛失してしまい、連絡先は携帯に入れていただけで、記憶も記録もしていなかったのでわからない・・・それが現実。