自己免疫力UPに必要なこと1
2015年 09月 10日
時折なる雷に怯えています。
栃木、茨城では大雨による被害甚大。土砂崩れによる行方不明者まで出ている。
あちこちで川が氾濫し、この近辺でも避難勧告が出た。
幸い我が家は高台にあるので他人事のように構えてはいられるけれど、今日は夫が海外出張から帰国する予定。
今のところ飛行機の欠航案内は出ていないそう。
無事なフライトを祈る。
成田に着くのは夜だし、夜にはこの雨もおさまっている予報だから、成田にさえ無事着けば帰宅はできるだろう。
昨日は娘の通う大学から「連絡あり」とのことで「御在宅ですか?」と電話あり。
平日の昼間です。娘、大学か、研究室か、JAXAとの共同研究所にいる筈では?
「男との同棲で家出中で不在」なんて言える筈もない。
「外出中で、たぶん共同研究所かと思うんですけど、筑波か相模原のどちらに行ってるのか聞いてないんです」と話をはぐらかす。
声色で、電話口の相手がなんか焦っている様子がうかがわれた・・・気のせいであって欲しい。
娘には二つの共同研究所を行き来していて忙しいし、交通費がかかる、と聞いている。
「その交通費は大学から出るのだけれど、まとめて振り込まれるし、その振り込みが遅れるので今お金がない」と聞いていて、先日まとまったお金を渡した。
嘘をつく子ではない、と信じている。
たとえ嘘でも、せめて母親だけでも信じてやるべきだと思っている。
用件自体は大したことなくて、LINEメールで連絡した・・・実験中だと電話はとれない筈だから。
コミュニケーションがとれていないから、全てが推測でしかなくなる。
推測は妄想でしかなく、妄想はよくない。
考えることをやめる為、アルトサックスを吹きまくった。
娘のことをいっとき忘れていられるならば、もう左手指なんかどうなったってよかった。
それが、「怪我の功名」となった。
変形性頚椎症で、まだ軽度ではあるけれど、左手機能障害をかかえた状態で、もうまっとうな演奏はできないとあきらめていて、モチベーションは正直下がっていた。
あくまでも「リハビリ」と割り切ってアルトサックスレッスンを受けるようになっていた。
PCのタイピングだって、昔のようにスムーズに速くは打てなくなっていたし、誤字は多かった。
演奏中左手指はこわばって思うように動かず、それにイライラもしていた。
リハビリしなければ、もっと動かなくなるから、「出来ればできるだけ楽しく」リハビリできるように、長文のブログを書いたり、アルトサックス演奏したりはしていたけれど、
心のどこかで「あきらめ」は確実にあった。
課題曲はいつも「こんな難しい曲が私にできる筈もない」と思われたし、今回の曲は速くて、「私の指がそんなに速く動く筈などもうありはしない」と正直腹立たしくもあった。
しかし、テンポチェンジャーでスローテンポに曲を変更し、最初は0.35xから始め、2時間もすると0.60xまでスムーズに、それもちゃんとJAZZらしく吹けるようになっていた。
サックスばかり吹いて一日を終わらせる訳にもいかないので、昨日はそこでとどめ、その先は明日以降とした。
とても嬉しかった。
私にもまだ出来る、と自信にもつながった。
そして、何より、私には出来る、と師が信じていてくれたことがわかり、有り難かった。
あまりに嬉しくて、すぐに師にお礼の言葉をメールにて伝えた。
この自信は、これからのリハビリへのモチベーションにつながると思う。
私の左手指は、動かなくなっていく一方じゃあない可能性は、ちゃんとあると信じることができた。
そんな想いが裏切られることもあるだろう。
でも今は信じてみようと思う。
ちなみに、病気を告知された時の患者の感情は、まずは「否認」で始まるそうです。
治癒に向かう過程においては、「否認→受容→感謝」と至るのだそうです。
告知を受けた時、ほとんどの人が「なんで自分が?」と思う。
「自分がそんな病気になる筈はない」と時に怒る。
この否認のままの精神状態では病気は治しようがありません。
だって、本人が病気であることを否認しているのだから適切な治療を受けないので。
「否認」から「受容」の切り替えは、徐々に進行します。
否認が徐々に減っていき、受容が増えていくイメージです。
この切り替えには個人差や病気の重症度によります。
また、個人の感じ方からすれば、「切り替える」というより「切り替わる」といった方が正しいそうです。
この「切り替え」機能をUPするには、セロトニンという脳内物質を活性化するのが有効です。
その方法は3つ。
(1)朝日を浴びる
(2)リズム運動をする
(3)咀嚼(噛む)
セロトニンは午前中に作られるので、この3つを午前中、起床してからできるだけ速く行うほど効果的です。
これらは『頑張らなければ、病気は治る』樺沢紫苑(かばさわ・しおん)著を参考というか、もう引用です。
樺沢紫苑氏は精神科医ではあるけれど、この「病気」は精神疾患に限らず、全ての「病気」にあてはまります。
特に癌などの「死に直面している病気」には精神科医のフォローも必要にはなるし、脳が発するホルモンの効果で自己免疫力がUPされ、それが治癒、もしくは症状の緩和に効果があるのは科学的に立証されています。
私のような整形外科疾患の場合、物理的には元の状態には戻りません。治癒は、私の腰と右股関節のように金属に置換してしまうことを言います。
それでも心のあり方は症状を緩和はします。
要するに「痛み」を軽減します。
さすがに、今回の右股関節のように、右大腿骨の中は空洞になり、骨盤下部に穴が空いては「痛くない」あろう筈もありませんが(苦笑)。
逆にここまで末期になる前に、強い痛みがでてくれれば、もっと早く手術して、もっと早く普通に歩行できる状態になったのですが(苦笑)。
まぁ、でも、私の病気は命に関わるものではないので、悪化すれば命に関わるような病気をイメージして話を進めましょう。
*命に関わる病気・・・癌や糖尿病、高血圧などの成人病のみならず、自殺する可能性が高くなるうつ病などの精神疾患なども考えて下さい。
患者は「受容」に至ると、何をするのがベストなのか、冷静に判断できるようになります。
まず、「治療者(医者など)」を受け入れるようになります。
「否認」中は、治療者の「悪いとこ探し」ばかり、ついしてしまっていたのが、「よいところ探し」をするようになります。
そして信頼関係が深まり、「治療同盟」が結ばれるのです。
この「治療同盟」ができあがると、回復も早くなっていきます。
飲む薬はまさに「魔法の薬」となり、信じられないくらい効果が出ます。
闘うことをやめると、人間が本来持っている自然治癒力を発揮できるようになるからです。
この「受容」に至るまでがちょっと大変そうですが、そこへ至るための処方箋があります。
一つは、感情を押さえ込まず、表現することです。
「痛い」なら「痛い!」と騒いじゃっていいんです。「痛い」と表現するだけで、「痛み」のストレスが和らぐのです。
感情表現と乳がんの関係を調べた研究において、感情表現を抑制すると乳がんの発生率は高まり、進行が早まる結果が得られたそうです。
感情を表現しない女性は、感情を表現する女性に比べて、乳がんのリスクが高まるのです。
この傾向は、マイナス感情ほど顕著で、すでに乳がんにかかっている場合は、マイナス感情を表現しないと病状が早く進行します。
病気を克服する為です。どんどん「つらい!」「痛い!」「もう嫌だ!」と騒いじゃいましょう。
もう一つは「日記を書く」です。
「日記」は、簡単にできる自己表現の一つです。
現代なら、ブログやSNSでもいいのです。
そこで、しっかりガス抜きして下さい。
日記で感情や思考を自分の心の外側に記録することで、内側に背負っていた重荷を下ろすことができ、悩みを断ち切ることができるのです。
三つ目は、「回復したあと」を知ることです。
その病気を克服した人の話を聞きましょう。
自分が今どこら辺にいて、これからどういう過程を経て克服していくのかイメージできます。
病気の治療は、登山のようなものです。頂上までの道筋が詳しくわかっていれば、危険は回避できるし、より楽な、より安全な方法で登山できます。
「病を克服した人の手記」は登山の際の地図に相当するのです。
四つ目は、「症状を数値化する」です。
これって整形外科(リハビリ科)に定期通院していると、よく行われます。
アンケート用紙を渡され、「痛み」や「できる動作」などを全部自分なりに数値化して書き出すようになっています。
今の自分の状態は何点かな?とつけます。
これを続けていくと「今日は最悪です」と言い続けていた患者さんが、「20点」となり「30点」となり「70点」くらいまでよくなっていくそうです。
主観で評価すると「最悪」も、数値化すると客観的に観察できるようになり、「症状が改善している」事実に自分で気づくことができます。
この数値化も必ず日記などに記録して下さい。
その記録を振り返ることで、誰でも症状の改善を自覚できるようになります。
もし「悪くなってる」と自覚しちゃって、ショックを受けたら、1に戻って、騒いじゃいましょう。2に戻って、日記にそれを書いて、書いて、書きまくっちゃいましょう。
そして、そんな自分を笑っちゃいましょう。
その「笑う」が五つ目です。
心に余裕がないと笑えないのですが、笑うことによって心に余裕も出てきます。
この「笑う」の効果に関しては、このブログでも以前に書きました。
笑えなければ、強引に、割り箸でも横にくわえて、表情だけでも「笑顔」を作ることで、脳は「楽しい」と騙されて、本当に楽しくなっちゃう、というお話です。
笑うことでドーパミン、エンドルフィン、セロトニンなどの心と体によい脳内物質が分泌され、
逆にコルチゾールのようなストレスホルモンが抑制され、ストレス緩和に働きます。
結果として、免疫力をUPさせ、痛みを緩和し、各種疾患の改善に作用し、記憶力もUPして、長生きするのです。
六つ目は、「コミュニケーションによる癒し」です。
周囲からの支えは、喫煙、高血圧、肥満、定期的な運動などが寿命に与える影響に匹敵するほどの大きさであることが証明されています。
もし「人と会うのは気が進まない、そんな心境じゃない」という気持ちがあるならば、それはまだ「コミュニケーションを広げていく」状態まで回復していないので、無理して人と会うのは避けましょう。
以上が「受容」までの話です。
長くなり過ぎちゃったので、「感謝」に関しては、又後日書かせていただきますが、
興味のある方、もっと詳しく、わかりやすく知りたい方は、是非、『頑張らなければ、病気は治る』樺沢紫苑著を買っちゃって下さい。
ちなみに私は電子書籍で購入し、Kindleで699円でした。
いや、いつものことですが、私は樺沢氏とも、出版社ともなんの関係もありません(゚σ・・゚)ホジホジ
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