干上がった神様の池

今日は夏が戻ったような暑さ・・・だけど、8月はまるで砂漠地帯のように蒸していたから、その「蒸し」がない分過ごしやすいのだろう。

それでもまだミーミーゼミが鳴いている。

思えば、何故か7月にヒグラシが鳴いていた。

どうもここ数年、セミの季節感がなくなった。

アブラゼミ→ミーミーゼミ→ヒグラシ、じゃなかったっけ?

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ヒグラシの声を耳にしない。

ヒグラシが鳴く頃になると、空にうろこ雲が広がる。

同時に、セミの声より草むらからからの虫の声の方が響くようになる。

何処からかトイレの芳香剤のような金木犀の花の香りがしてきて、

木々の葉が黄色くなっている事に気付いた頃「秋なんだ」と今更ながら思う。


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毎年なんだかんだと何かある。

「今年は大変だった」と思う。

毎年そう思う。


大変だった何かしらを乗り越えることに必死で、

また乗り越えたことに喜びを感じ、

過ごしやすい気候の秋にほっと一息つく。

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そんな秋を何度も過ごし、「いつの間にか歳をとってしまった」って感じ。

狭い居間で家族揃って過ごし、家族揃ってテレビを見ては笑っていた時期はとうに過ぎ、

自分たちの親がそうであったように、「テレビも面白くなくなったな」と早く床につくようになった。


そしてたまに会う孫の笑顔が宝物になった。

その孫も、そのうち年寄りの相手などしてもくれなくなるのだろう。

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夫婦間に男女間の恋愛感情はないのだろうけれど、今後どんどん体が思うように動かなくなる中、

互いに支え合う相手は、やはり数十年苦楽(苦の方が多かったかもしれないけれど)を共にした配偶者しかいないだろう。

もう、今更一から始めるエネルギーなど残ってはいない。

残っている人ってすごいと思う。

そのエネルギー、分けてもらいたいなぁ〜。

代わりに、私の脂肪を分けてあげよう(笑)。


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犬の散歩ついでに日課にしている近くの不動尊にある池の水が干上がってしまった。

千葉は海老川の源流の湧き水が止まってしまったらしい。

名物であるので、水道水を巡回させて、湧き水はまだ出ているように見せてはいるけど、

その湧き水が流れていく筈の小川が枯れていることから、

「その水、巡回させてるだろう」は明らか。

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湧き水が止まった理由についてはあれこれうわさがある。

いつもお参りだけで、池までは行っていなかったから、昨日の夕方公園で犬好きのおばさんに話しかけられるまで知らずにいた。

今朝確認してみたら、やっぱり干上がっていて、池にいっぱいいた筈の亀や鯉がどこに行ったかは不明。


その亀の一匹はうちのバルコニーにいる。

公園を歩いていたのを保護したのだが、

あれは避難中だったようだ。

甲羅がかけているのが気になって保護したのだけれど、

避難した亀たちは車の往来が激しい道路を横切ったのだろう。

皆何処へ行ったのだろう。

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しばし置いて、池に戻すつもりでいたのだけれど、戻す池がなくなってしまったから、このまま我が家に住んでもらうしかあるまいて。

もとは「ミドリガメ」といって小さい時に売られているもので、外来種。

予想外に大きくなって捨てる人が多いけれど、外来種だから捨てることは禁止されている。

なんとなく保護したつもりが、このままずっと一緒に暮らしていくしかなくなったのだけれど、

「オタ」と名付けたこの亀、あと何十年生きるんだ?



by sizhimi | 2017-09-13 16:37 | Trackback

整形外科疾患多数。軟骨が何故か消える。無くなったり 、骨化したり(後縦靱帯骨化症)。手術歴15回。気分変調症(持続性抑うつ障害)を抱えてます。


by たまごふりかけ