手術一週間後検診

血管外科にて下肢静脈瘤の右脚の手術をしてからちょうど1週間たち、最初の術後検診。

予約は午前9時。

朝ばたばたして疲れたのか・・・?

いや、そうじゃない。

時間的にちょうど会社にやや急ぎ足で出勤していく女性達を何人か見かけたからだ。

なんか気が沈んでる。

2007年11月いっぱいまでは私もなんとかかんとかあの中にいた。

腰椎変性すべり症が徐々に悪化し、とうとう1分も立っていられなくなり辞め、

その後は手術日を待つだけの日々だった。

脊椎脊髄病専門医でなくては手術はできず、

それも失敗のリスクを減らす為に、脊椎脊髄病専門医学会のホームページに載っている年300件以上の手術経験のある医師を探した。

手術日が決まるまではただ辛かった。

手術日が決まってからは、「これで治るんだ!」と首を長くしてわくわくとその日を待っていた。

でも、私はあの中に戻ることはできなかった。

そんな私は、「あきらめる」ことで前向きに生きる術を身につけた。

「戦う」ことをやめ、現実を受け入れ、流れに身を任せ、哀しみは閉じ込め、「今」自分にできることに誠実であることを選んだ。

そんな私を
「あんたのあきらめた生き方が嫌い!あんたと話してるとこっちまで暗くなる。」
と吐き捨てて去って行った女友達もいた。

彼女は戦って生きていると言う。

そんな彼女は、私には苦しそうに見えたけど、

彼女には、どっか冷めてる私の言葉に哀しみを見、苛立ちを感じたらしかった。

今年の初頭のことだけど、なんかもう何年も昔のような気がする。

そして、こんな私は長年の親友にも去られた。

やっぱりなんか苛立たせてしまうのだろう。

それも数ヶ月前のことなんだけど、もう何年も前のことのような気がする。
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なにがあろうとそれでも時は流れて行く。

いくら「私もちゃんと戦ってはいるんだよ。」と心の中で叫んでも、

その声は静かにかき消えて行く。

戦ってるんじゃなきゃ、進行を遅らすだけの辛いリハビリになんかちゃんと通わないし、

リハビリ科主催のヨーガ教室にも行かないし、

なにより、ドラムを叩いたりはしないし、

いい歳して、アルトサックスを習いだし、好きな曲が吹けるように、と日々努力なんかしやしない。

「私は戦ってるんだ!」って大声で主張してる人間の方が前向き感があって印象が良い?

そういう人の方が一緒にいて楽しく、刺激になる?

でも、私は私。

私が誰かになることはできない。

なんか支離滅裂になっちゃったけど、これで今日の泣き言は終わり。

沈んだ気持ちもそのうち晴れるさ。

雨の日もありゃ曇りの日もあり、晴れ渡る空が広がってる日だってあるし、

たった一日の間にそれら全部がつまって押し寄せてくる日もある。

まあ、なんとかなるさ。
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by sizhimi | 2013-10-30 11:14

整形外科疾患多数。軟骨が何故か消える。無くなったり 、骨化したり(後縦靱帯骨化症)。手術歴15回。気分変調症(持続性抑うつ障害)を抱えてます。


by たまごふりかけ