癌患者と家族

今日は、群馬在住の友達が、先日紅葉見学に行った時に撮った写真を贈ってくれたので、それらを紹介。

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先日、がんセンターの夫の担当医から直接自宅に電話があった。

「卒業試験の日取り、いつが都合がいいか?」とのこと。

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術後丸5年で、一応「再発可能性はなし。以後癌になってもそれは再発とはみなさない。」から、

以後は最寄りの病院で普通の人と同様に、不安ならば自主的に、最寄りの病院で検査するように、とのこと。

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もともとがんセンターは難しい癌に、発見した病院からの紹介で対応しているのみ。

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夫の場合は直腸癌で、問題箇所が肛門にあまりに近かった為、人工肛門にせねばならぬ状態。

「がんセンターなら人工肛門にしないで済む技術をもってるかもしれない。」

とのことで紹介された。

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おかげで人工肛門にならずに済んだ。

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来年の2月で術後丸5年。

卒業試験は来年2月。

卒業試験といっても担当医の話を聞くだけらしい。

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がんセンターはいつも患者であふれていて、最初に夫に同行して行った時、

「こんなに癌患者がいるのか?(ノ゜o゜)ノ オオオオォォォォォォ-」と驚いた。

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予約制なのだけれど、いつも予約時間から1〜2時間ずれて、診察室前はぎゅうぎゅう詰めで、

かえって病気になりそうな状態。

病院内にスタバが入っているのだけれど、常に大繁盛。

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今や日本人の二人に一人が経験するという国民病の癌。

本当に「特別な病気」ではないんだな、と知る。

まだなってない人は「これからなる順番待ちの状態」と見なした方がいい。

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一昔前は結核が死の病だったけれど、現代医学では治るようになった。

癌も今や末期でもなければ死にはしなくなってる。

まだ「死の病」の意識が強いのは、ドラマなどで、癌で亡くなる人をドラマチックに悲劇のヒロインにしたものが多いのも手伝っているかと思う。

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「風立ちぬ」の頃は結核患者が悲劇のヒロインだった。

医学の進歩が顕著な昨今、

きっと10年後には違う病気が「死の病」となって悲劇のヒロインが作られていることだろう。

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ドラマでは悲劇のヒロインは実に健気である。

家族に心配をかけまいと辛いのを我慢する姿は見る者の涙を誘う。

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しかし現実はそんなに健気じゃない。

それってうちの夫だけの話じゃなく、現実にがんセンターで他の人を観察すると、

女性患者は知らぬが、男性患者の場合、不安感からか家族(特に妻)にひどくあたる。

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で、見舞いに来なくなった奥さんに電話をし、でも拒否されてしょぼくれちゃってる男性、

「なんでお母さんにそんな酷いこと言うの!?( ̄  ̄メ)」と娘に怒られてるお父さん、

治療が終わったのに家族が引き取りを拒否してて病院を困らせているおじいいさん、

などなど・・・。

なんか映画やドラマとは全然違う( ̄▽ ̄;)

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うちの夫も同様で、私に当たるし、何かというと「いつ癌が再発するかわからないんだ!執行猶予中みたいなものだ。」と言っていた。

こちらはこちらなりに気をつかって尽くしているだけに、次第にその言葉は脅迫にしか聞こえなくなった。

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あまりにそれが酷いので、1年半ほど前に、

「脅迫するのはやめてくれ!!」と夫に言い、

以後、

夫の為に作っていた「健康維持の為の料理」をやめたし(料理自体をあまりしなくなった(⌒o⌒;A)

毎日のトイレ掃除は続けているけれど、トイレに生花を飾るのはやめた。

生花は、生きた花のその「生きる」力を夫がいただけるように、との願いを込めたものだった。

夫の母の遺影が飾ってある仏壇にも生花を飾らないどころか、手も合わせなくなり、仏壇は締め切ったままになった。

最近は茶々(フェレット、2014年9月12日没)の遺影に手を合わせてる。

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夫の気持ちはわかる。

そりゃ不安だし、怖いだろう。

でも、悪いが、そんなもん誰だって何かしら抱えている。

どんなに大きく重たい荷物を抱えていようが、それは自分の荷物。

時に誰かに手伝ってもらい楽になることはできるけれど、最期までそれは自分の荷物なのだ。

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私だって背負ってた荷物の重たさに、疲れ果て「死」を選んだこともあるけれど、

死にぞこなってからは、ただ懸命に生きた。

死ねなかったら、与えられた命に懸命になるしか道はないだろう。

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「死ぬかもしれない」や「死にたい」を持ち出して人に甘える人間の弱さはわかるけど、

私だって、夫に尽くし、その挙句、手術で治った腰の症状を再発させ、股関節まで痛め、痛み止めと湿布でなんとか頑張ってるところへ、いつまでも甘えられては、こちらが折れる。

二人っきりの家族じゃないのだから、共倒れする訳にはいかないだろうヽ(`⌒´メ)ノ

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しかし、夫も反省したらしく、以後、ゴルフを始め、それに夢中になり、不安感をうまく自己消化している様子。

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が・・・、

ゆうべ又言い出した。

「術後5年で安心したところでなる場合もある。」

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いい加減にしろ!!

「だったら又頑張ればいいだけの話だよ。あなたは、自分の癌が再発するのと、⭕️(次男)や私の病気が再発するのと二者選択だったらどちらを選ぶ?不安を抱えて頑張ってるのは皆同じなんだよ。」

で会話は切ったけど・・・

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今朝、目覚めとともに思い出し、私の方は腹が立っている。

で、夫の顔も見たくないから、パソコンに向かってる。

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ずっとパソコンしか見ないで暮らす訳にもいかないから、そろそろここらで腰を上げよう。

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by sizhimi | 2014-12-07 10:32 | Trackback

整形外科疾患:頚椎後縦靱帯骨化症、腰椎4、5番は変性すべり症によりボルトで固定手術済み、右脚人工股関節、腰椎椎間板ヘルニア手術済み、腰椎2、3番変性すべり症、両手親指付け根変形性関節症、左ひざ半月板損傷により切除&軟骨損傷温存療法中。心臓:不整脈服薬治療中。そんな主婦の徒然日記。


by たまごふりかけS