大人の恋・・・「センセイの鞄」
2015年 04月 25日
こんな「冷んやりした風」は嫌いじゃない。
昨日はどうせ痛みに負けて「な〜んもする意欲なし」だったので、いさぎよくHuluで映画を観て過ごした。
川上弘美原作の「センセイの鞄」・・・小泉今日子、柄本明主演。正確には映画ではなくWOWOWのドラマ。
センセイはツキコさんの高校時代の国語の先生。二人が再会したのはツキコさんが40歳を目前とした頃。30歳離れたセンセイとツキコさんの関係は互いに相手に恋心を抱きながら、そうそう簡単にくっついたりはしない。
二人とも独身で歳の差以外に弊害はない。
一進一退の微妙な関係を続けるその過程が大人の恋で、官能小説より官能的に私は思う。
ようやく互いの想いを確かめ合って恋愛関係に至っても、肉体関係を結ぶまでがまた遅々とする。
詳しくは原作を読んでいただくか、ドラマ化されたもののDVDも出ているので是非読むか観るかしていただきたい。
最近は互いに家族があっても簡単に肉体関係を結ぶ輩が多いけれど、
大人の恋ってこうありたいよね、と思う。
逆行してまるで初恋の頃のような、一見じれったい恋を、もう一通りの男女間の不思議を体験したいい大人が切なく、飄々と、切々と慈しみあうとこが、熟した恋愛を描く。
あんたに何がわかるのか?って?・・・むふふふ・・それぐらいの秘密の一つや二つ、口にもしなければブログにも書かないし、墓場までもってく覚悟でいるのが大人ってもんでしょ(* ̄m ̄)ウシシシ...
内緒、内緒( ̄ー ̄)ニヤ...
「好きです」とか「愛してる」とかそんな言葉で表せる想いじゃない・・・だから伝え方がわからない。
これって夫婦も同じかとは思う。
一緒にいる時間のほんの一瞬の空気・・・まるでシャボン玉のように触れたら消えてしまうのではないか?そんな不安から触れることができない空気を慈しむ。
あなたはどうですか?
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