見ること、感じること、幻覚
2015年 08月 26日
秋に近づき、冷たい雨の日がこれからは多くなるのだろう。
汗だくだった先日までがまるで嘘のよう。
この夏は慌ただしく、心労も多かった。
夫は結局夏休みなど取れなかった。
本社役員であると同時に、子会社の社長も二つ勤め、他にもいくつかの部署で部長も兼任中。それがまた一つ増えてしまったそうな。
結婚した頃は安月給で、それで結婚なんてできるのか?と周囲にも心配かけたし、
当時は完全週休二日制ではなかったから、休みは日曜日のみだったし、残業だって今のように規制されてなかったから、残業ばかりで帰ってこない日も多かった。
保育園は定員オーバーで、預けることもできず、私も赤ん坊を背負って内職したり、夜中におきて原付にのって新聞配達のアルバイトをしたりで、
ただただ子供を抱えて生きていくのに必死だった。
今は経済的には余裕ができたが、時間がないのは同じで、そして「この子たちの為に」で二人頑張ってきた子供たちはいなくなった。
まだ一人学生がいるから、「その子の学費と生活費を稼ぐ為に」はあるけれど、
心身ともに「もう疲れたな」「なんの為に頑張ってるのだろう?」はある。
そんな想いを消し去りたくて、互いに趣味に夢中になる時間を設けてはいるけれど、
多分互いになんかだるいし、なんか気が重いし、こんな雨の日は頭も痛い。
9月のシルバーウィークは夫は久々にしっかり休めるそうなので「どこか旅行にでも行きたい」と言う。
計画を立てるのは私の役目。
さぁ〜何処へ行こうか?
その間ペット達はどうするか?
ペットホテルか?ペットシッターか?
信頼できそうなペットシッターがなかなか見つからず、いつも旅行もままならない。
そういや先日久々に「ブログ村」の「50代恋愛」部門でいつも第1位に輝いているW不倫中の女性のブログを覗いてみた。
夏、どうも二人で旅行に出て楽しかったらしいのだけれど、最近は連絡も彼女からの一方通行になっているらしい。
まぁそろそろ恋愛の賞味期限も切れる頃だし、どちらかが「追う」ようになれば、片方はつい「逃げたい」になるから、このブログもそろそろかな?消える前にもう一度覗いてみよう。
*行かれる方は、「にほんブログ村」のトップから「生活」→「恋愛」→「50代恋愛」と進むといい。
手に入れてしまえば、あとは「失う」を待つばかり。
長年生きていればそんなことわかりきってはいても、「手に入れたい」衝動ってなかなか止められない。
「手に入れる」を放棄してしまえば「失う」こともなく、互いが元気でいる限り細々と縁は続く・・・そんな臆病とも言える恋も悪くはないと最近は思うようになってきた。
若い頃は「臆病」を嫌ったものだけれど、「攻撃」「前進」ばかりが生き方じゃあないと、「臆病」の良き面も認められるようになってきたのも歳のせいか?
ちょこっとそんな臆病な恋を楽しむのも、枯れた心に水を差し、趣あってよし。
飄々(ひょうひょう)としたばあさんになりたいものだ。
脳科学の本からは、今回は「見える」ことに関してちらっと紹介。
参考文献は『脳はこんなに悩ましい』(池谷裕二&中村うさぎ)。
ヒトの目の網膜はわずか100万画素。
私が現在使用中のiPhone6のカメラ機能が800万画素だから、その差は歴然。
分解能でいえば、粗くザラついた貧弱な映像しか脳には届いていない。
なのに「脳に見える風景」はなめらかで美しいのは何故?
脳は、少ない情報を得た上で、「目の前にあるのはきっとこんなだろう」と想像で決めつけているそうです。
もうそれは幻覚といっても差し支えないもの。
でもその能力のおかげで、わずか100万画素でも、こんなにスムーズでザラつきのない世界を感じることができる。
網膜という粗末な装置から入ってきたわずかな情報を手掛かりに、本当は見えていない筈の膨大な隠れた情報を補いながら、リアルな「体験」をしているのです。
同じ「幻覚」でも、夢は、網膜からの入力情報がない時、つまりは寝ている時に、主に内側の情報から生まれた「幻覚」。
周囲の会話や音声が、夢に混じって現れることもあります・・・外の情報も取り込まれて解釈されているのです。
だから、寝ている間に性器を刺激すると、性的な夢をみるという実験結果もあるそうです。
睡眠の姿勢も重要らしく、うつ伏せに寝るとエロティックな夢が増えるそうな。
脳の機能って知れば知るほどそのすごさに感動します。
こんなすごいものを何十年も正常に働かせるのって殆ど不可能なのではないか?と自然に思える。
よって認知症もヒトの寿命が伸びれば伸びるほど発生率が高まるのも止むなし。
精神疾患だって、若年性認知症だって、まれなことじゃあない。
高性能のスーパーコンピューター以上の代物をてっぺんに抱えて動き回っているのだから。
で、私の脳さんはどこまで正常に働いてくれているのでしょうか??(。゜)(゜。)? ハテ?
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