体のギシギシした疲れは取れず、昨日は接骨院に行った。
美顔鍼の予約も入れていたし・・・効果はいかほどか?
ゆうべからいくらか疲れは取れたけれど、今朝はまだ首から背中が痛い。
忙しさと痛みで、週末からアルトサックスを吹いていない。
今日こそは吹きたいし、課題に出されている曲も聴かねばならない。
それにもまずは、背中に広がるギシギシした痛みを取りたいところ。
昨日、中村うさぎの『他者という病』を読み終えた。
評価は難しいところ。
小説ではない。
中村うさぎという作家をあまりよくは知らない。
もちろん何冊かは読んだことはあるけれど、特にお気に入りの作家さんではなかったし、
どちらかというと、私とは全く違った世界の人という印象を持っていた。
ズケズケと物言いするし、その内容もセックスに関するエロいものが多く、
デリヘリもしてた過去があるし、買い物依存症になったり、ホストにはまったり、美容整形にはまったりと、一般人とはかけ離れた経験の持ち主であるかと思う。
知らない世界を知るという意味では、彼女のエッセイは痛快で面白いのだけれど、ただそれだけの話だった。
しかし、この本を読み、かなり攻撃的な性格をもってらっしゃる方かとは思うけれど、
物書きとして、言葉に対する想いの強さがもちろんであろうが、命がけなのだな、とその必死さを感じた。
どんな言葉であれ、自分が発する言葉に責任を持っている姿勢は、
あまりに強すぎるあまりに、他者に対して厳しくなりがちで、
私などは頭っから怒鳴られそうだけれど、
それでもこういう人、嫌いではない。
むしろ興味を抱き、「この人の著作を全部読破してみよう!」という意欲が湧いた。
特に、この人の以下に思想に惹かれた。
私たちがこの世に生まれたことにはなんの意味もない・・・と彼女は言い切る。
たまたま結合した卵子と精子が自分になっただけで、そこには何者の意思も働いていないし、あらかじめ定められた運命や使命もない。
ただ、私たちに出来ることは、この無意味な人生に、自分で意味を付加していくこと。
「生きる」とは、おそらくそういうことなんだ。
自分の人生に、なんらかの意味をもたせていく作業なんだ・・・と明確に言葉に出来る彼女の力量に正直惚れた。
「言葉に言霊をこめている」と言い切る彼女の言葉をもっと見て見たい、と思った。
で、電子書籍化されているものを何冊かゲット。
そのうちうんざりするかもしれない。
なんてたって、岩井志麻子を読破した直後だ。
癖のある女性が好きなのか?
ちなみに私は女性が好きなのか?
私も私が何者かを知りたい一人なのだろう。

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