何故、久しく無事だったトラウマのフラッシュバックが起きたのか、
何故、娘が「ペットの世話は母の趣味でしょ」とニヤッと笑った顔が、
舅が私に嫌味を言う時の笑顔と同じでショックを受けたのか、
今、何故「私は早く死ななくちゃ」という思考に囚われるのか、
原因はわかっている。
だから踏ん張っている。
老犬(15歳)介護の疲れが出てうつ状態になっているということだろう。
右手が、手術から2ヶ月経つけれど、いまだに親指の付け根が痛くて力が入らず、
ペットボトルの蓋も開けられない。
おまけに手首まで痛くなりだしている。
使えない箇所を補うために手首に負担がかかっている為だろう。
もう4〜5年の介護生活。
シモの世話は増えたけれど、
老犬の脳は幼犬になってしまったようで、
なかなか死にそうにない。
ネットで同じ環境に置かれている人を探すけれど、
皆さんご立派。
みんな立派すぎて、自分もそうでなきゃ「普通じゃない」という気になるし、
本心を口に出来ない。
パッシング覚悟で本心を書けば、
もう死んで欲しい。
介護からもう解放して欲しい。
過去の、彼(老犬はオス)との楽しかった思い出が消えてしまい、
痛みに耐えながら、彼のお尻を洗ったり、オムツからもれ落ちたウンコをせっせと拭いたり、
口にしてはいけない物を食べないように、床の清掃に神経使ったり、
うちには猫も3匹いるから、彼女達(3匹ともメス)が高いところに飛び乗った時に物を落とさないように、
整理整頓には気を使う・・・彼が2歳の時、誤飲事故で手術した経験あり。
彼は心臓を病んでいるので、長時間の留守番は心配だし、
彼の体調の関係で、昨年からワクチン接種を自粛したので、ホテルにも預けられない。
いや、多分、冷静に考えれば、介護を楽する方法はあるのだろう。
私の脳が今は疲れているのだろう。
しかし、疲れた脳でなんとか方法を考えよう、調べよう、としても無理な話で、
こういう時こそ家族の手伝いが必要なのだろう。
家族は皆仕事で忙しい。
糞尿問題となると、ヘルプを求めても、既読スルー。
動物病院の医師は「皆さん頑張ってますよ」と言う。
無責任。
もう頑張れない。
これ以上どう頑張ればよいのかわからない。
一昨日の晩、ついカッとしてぶってしい、それから寝室からは出られないように柵をしている。
その寝室では夫のみが寝て、
私は別の部屋で一昨日から寝ている。
申し訳ないけれど、今は、老犬の世話を夫に丸投げしている状態。
夫が会社で不在の日中、彼は吠えたりうなったり眠ったり。
その様子を見に行くことも私には出来ない。
数日前まで可愛がっていたのに、
今は「もう勘弁して」と心が叫ぶ。
頭が重い。
誰にも理解してもらえない想い。
「お前はそういうのに弱いから」と夫に言われ、
それがとても理不尽な言葉に感じ、余計に追い詰められる。
そして、その言葉が私にとどめを刺した。
人間も犬も寿命が延びて・・・悪いけど、長生きしすぎ。
実父は弟に任せた。
弟はうつ病になり、服薬しながら勤めを続けている。
舅である父を嫌っていた弟の妻も子供達も父に優しくしてくれて感謝している。
舅(夫の父)は、ねずみが走り回る家に住んでいる。
私が逃げて、仕方なく近くに住む故にたまに世話に行っている義妹(夫の妹)は「ゴミを捨てさせてくれない」と根をあげている。
どちらの父も妻に先立たれたやもめ。
実母が何故自ら死を選んだのか、
姑(夫の母)が何故、癌の高度な治療を受けるのを拒否したのか、
今はわかるような気がする。
ごめん、私に「介護」は無理だ。
みんな偉いよ。
長年家族だったのだから、相手が犬とはいえ、愛情をもって介護はするのは当然だし美しい。
動物愛護だよね。
私もその考えには賛同する。
美しい言葉だけ私だって並べたい。
炎上なんて御免だし。
でもね、
でも、
「それをしちゃお終いだ」と思うし、
「一度それをしたら、たかが外れる」と思うから、
我慢するのが、踏みとどまるのが精一杯だけど、
本心は、
殺鼠剤を食わして殺してしまいたい・・・と思っている。
そんな理想と違う自分を、
好きでいられる訳もない。
でも、この先も、何年も、介護ができる自信がない。